インテンショナル・プロジェクト賞

画期的なアイディアをお持ちの、一年未満の初期段階のプロジェクトを実行している個人や組織が対象です。

このプライズは、個人、コミュニティ、情熱に溢れた企業、スタートアップのグループや団体などに対し、今後の成長に向かうための強固な基盤作りをサポートします。知識の共有や、トレーニング、戦略立案などに、賞金が当てられることを願っています。またアイディアのを現実化するサポートになる提案などに対しては、常にオープンです。


2021 受賞者

4名の受賞者が賞金4万ポンドを共有 。

受賞者およびその他のファイナリストのリストは以下をご覧ください。

勝者

Fundación Cuidemos Paraísos

フンダシオン クイデモス パライソスは、自然との調和に取り組む若者たちの団体です。地域に備わる自然や文化の叡智について認知向上させることで、原生林の再生に向け積極的に連携を図っています。

森林再生の取り組みのうち、成功しているのは全体のわずか30%です。このような問題についても、画期的で創造的な方法による解決を目指しています。

地球の生態系再生に向けて、学際的な連携に取り組むこの団体では、生態学・教育・研究プロジェクトを統合し、画期的な原生林再生方法を構築するよう提案しています。この再生方法は、生物多様性の新たなポイントを活性化および強化するのに役立ちます。

この団体では、レジリエントで豊かなホットスポット(グリーンスポット)を新たに創造し、他のプロジェクトと協力して、地元コミュニティと一緒に世界の原生林を守ることをビジョンに掲げています。そしてこのビジョンは、グリーンスポット・プロジェクト「リジェネ‐アクティブ・グローバルカルチャー」の展開を通じて実現します。プロジェクトは、以下4つのステージで構成されています。

1.グリーンスポット・エコソーシャル運動の理念および概念の構築
2.グリーンスポット再生方法の構築
3.グリーンスポット教育マニュアルの作成
4.デジタルプラットフォームの構築―グリーンスポットのグローバルマッピング

この団体では、グリーンスポットのグローバルネットワーク構築を目指しており、このネットワークは、全世界でつながった生物回廊を通じて、グリーンスポットのホットスポット(生物多様性の新たなホットスポット)同士の関係性を支える、力強くレジリエントな運動として描かれています。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: Fundación Cuidemos Paraísos

プロジェクト情報

勝者

PermaQueer

パーマ・クィアは、オーストラリアのナーム地域を新型コロナウイルスが直撃した2020年の3月に設立され、主に環境面でのレジリエンスと調和した、コミュニティのレジリエンスの構築に取り組んでいます。創立者のトードとガイは、自分たちが住むトランジションホーム(移行住宅)で行われているパーマカルチャーのレジリエンスに気づいた一方で、性的マイノリティ(LGBTQIA)や黒人・先住民・有色人種(BIPOC)の仲間たちが、現代的な生活環境の中で苦しんでいる現実に注目したのでした。フードネットワークに根差した生活のパワーや、地域の物々交換・経済・社会福祉に基づいたシステムのパワーに、彼らは気づいたのです。

パーマ・クィアでは、オンラインで友人たちにパーマカルチャーを紹介し始め、これがクィア・コミュニティ(LGBTQIAコミュニティ)で急速に拡散されました。彼らは、世界的な地域のレジリエンス構築に基づいた学習コースを提供しており、その内容は、環境保護の基礎やパーマカルチャー、社会正義、脱植民地化、トラウマや神経多様性に配慮したシステムなど多岐にわたります。料金は無料のものもあれば、受講者が希望額を支払うこともあります。さらに、3日間にわたるTEDxシンポジウムも開催しました。

彼らが行う地域教育では、消費主義や白人至上主義、植民地の二分化に関するシステムを解き明かし、これによって、レジリエントな地域社会システムの再建を目指しています。「リベレーション・パーマカルチャー」とも連携し、世界的なパーマカルチャーの運動に向けて、脱植民地化や土着化の復活に取り組んでいます。パーマ・クィアは現在、国外のパートナーと協力して、公平でレジリエント、そして生態系に配慮した形での関係性の発展に努めています。そしてこれらのシステムを、コハウジング・ビレッジ(共同の住宅コミュニティ)やフードシステム、文化的能力の養成、再生型の復旧プログラムに採り入れていきたいと考えています。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: PermaQueer

プロジェクト情報

勝者

Sacha Kuyrana Maltakuna – Young Kichwa Defenders of the Forest

エクアドルのサチャワイサは、アマゾンの熱帯雨林とアンデス山脈の麓が標高900メートルで交わる美しい丘陵地にあります。

このコミュニティでは住民自らが組織だって、ケチュア文化や森林の再生に向けて、誠実に、積極的に、そして透明性をもって取り組んでいます。スペインによる植民地化で、ケチュアの人々や風習、地域の熱帯雨林が手荒く扱われた結果、ケチュアの文化や森林はほぼ壊滅状態となりました。

サチャ・キラナ・マルタクナ- ケチュア青年森林愛護隊では1ヘクタールの土地を買い、地元の材料を使って簡単な事務所を建て、代々受け継がれてきた家庭菜園をデザインおよび運営する計画を立てています。そこでは何十種類もの果物やナッツ、ヤシ、薬木、堅木を育てる予定で、土壌改良に役立つ伝統的な草木や、熱帯雨林で採った食用キノコなど短周期の植物や菌類も育てていきます。

ケチュワのベジタリアンレシピ本をオンラインで作成し、伝統的な料理やレシピを数多く紹介して、地域の若者と共有していきます。

若者たちは、企画者や参加者としてプロジェクトに関わっていくほか、価値やプロジェクト、そして周辺地域のために取り組みを効果的に広げる方法について、祖父母(年長者)にアドバイスを求めていきます。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: Sacha Kuyrana Maltakuna – Young Kichwa Defenders of the Forest

プロジェクト情報

勝者

The Mount Oku Centre for Gender and Socioeconomic Empowerment

カメルーンのバメンダ高地にあるマウントオク地域はこの4年間、厳しい社会経済状況に直面していました。これは武装化された内戦の激化や、最近では新型コロナウイルスの影響によるものです。このコミュニティは以前、農業やエコツーリズムなどの活動に支えられてきましたが、このような危機によって、主に男性が担ってきた多くの活動(森林再生や蜜源植物の栽培など)が休止してしまいました。

MOCGSEは、女性や少女のエンパワーメントに向けて女性たちが立ち上げました。女性の知識やスキルを活かして、オク地域が経済・社会・環境面で持続可能となることを目指しています。

このセンターは、地元の女性が生産した食料や生活用品の販売に加え、自助のマイクロファイナンスサービスも行うプラットフォームとして、役割を担っていきます。主な活動は研修や地域投資活動で、たとえば養蜂や森林再生、薬草の加工などが挙げられます。今後5年間で、女性協同組合として登録されていく予定です。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: The Mount Oku Centre for Gender and Socioeconomic Empowerment

プロジェクト情報

  • English
  • Elak-Oku, Bui Division, North West Region, Cameroon Elak-Oku North West Region Oku Cameroon


Also short-listed

ARD Agriculture and Research Development

ARDは、ヨルダンで環境再生型農業や環境意識の向上に取り組む農業法人です。2020年に設立されました。

プロジェクトはまず、ヨルダンで模範となるような、農場における収益性の高い環境再生型農業モデル作成から始まりました。さらに、地域参画を図るため、様々な活動(講座や研修など)を行うセンターを立ち上げました。このセンターでは、宿泊施設や用具、機器を提供しており、地元住民や大学、研究機関、文化センターとの連携を目指すほか、分野横断的な協力も進めており、地域のグリーンプロジェクトの推進拠点となるよう努めています。

ARDでは、取り組みの過程でデータを集め、環境再生型農業や生態学分野の研究開発プラットフォームを、英語とアラビア語の両方で構築したいと考えており、ヨルダンや周辺地域における実践の推進を目指しています。ARDは今後5年間で、地域の再生型実践を学ぶ物理的な拠点になるとともに、豊富な情報を提供するオンラインプラットフォームになるというビジョンも描いています。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: ARD Agriculture and Research Development

プロジェクト情報

Associação Terra Sintrópica

シントロピック大地連合(Associação Terra Sintrópica)は、ポルトガルのメルトーラで、砂漠化、過疎化、気候変動といった同地域に影響を及ぼす一連の問題に対応するため(意欲を持った市民が集まり)グループが形成され、協働精神をもって2018年に誕生しました。

参加型でコミュニティーベース、そして多くの利害関係者を含める手法により、「将来に向けた実験の地、メルトーラ」として再生のベストプラクティスを開発し、反復再現可能なプロトタイプとなることを目指しています。「使用による再生」により地域の食物ネットワークの形成を促し、アグロエコロジーを駆使した農作ソリューションをテストし適用します。

ロジスティックスセンターとデモンストレーションのためのパイロット農場を運営し、そこでは、他の農家も同様のものを使用できるよう、この地域にベストの結果をもたらす再生プラクティスを試しています。この取り組みにより現地の自尊心が高まり、社会的かつ経済的な視点が生まれ、地域に新しい定住者や企業を呼び込んでいます。同チームのメンバーは12名に増え、60名を超えるボランティアとインターンが訪れて貢献し、また修士課程や博士課程の学生たちが一緒に実験と研究に勤しんでいます。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: Associação Terra Sintrópica

プロジェクト情報

Biocenosis

メキシコのテポストランにあるアマトラン・デ・ケツァルコアトルは先住民の町で、トウモロコシ栽培やミルパと呼ばれる農法文化の大切な伝統をつないでいます。

従来型の農業モデルや化学肥料・農薬の使用によって、土壌は浸食したりやせ細ったりしていきました。また、降水のパターンも変化しています。

新型コロナウィルスパンデミックの経済および社会的な影響を受けて、バイオセノーシスでは、環境再生型農業での協働を通じて、世界危機における地域のレジリエンスモデルを提案することとしました。

遷移型アグロフォレストリーのシステムを用いて、プロジェクトメンバー5名とテポストランの農家3名が天水作物の栽培を開始し、地域に合った形での持続可能な生産モデル構築を目指しています。

この取り組みで私たちは、このようなプロジェクトが社会・生態学・経済的に実行可能であることを示すとともに、年間100名以上に研修を行い、クアウナワクの小地域や生態地域における農業の変革に役立ちたいと願っています。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: Biocenosis

プロジェクト情報

Chikukwa Research Trust

チクカ・リサーチ・トラストは地域の実践研究者(農家)から成り、小規模で献身的に取り組んでいるチームです。

生物文化多様性の復旧がさらにしっかりと根付いた形で、地域や生活を安定化できるよう、農業生態学を用いて、気候対応力に優れたプログラムを立ち上げる予定です。

チクカは文化的な集団であり、ジンバブエで最も古いパーマカルチャーコミュニティです。しかしその大半は人々の流入出によって失われ、若い世代はこの豊かな歴史から切り離されています。

このチクカ・リサーチ・トラストでは、共同での体験や語りの場で得られた、植物や土地とのつながりを記録し、2か所の学校との交流やトラストの壁のない藁ぶきの建物で、これらを共有していきます。

慣習やレジリエンスに関する学びの共有に向け、これまでのリーダーや年配者たちの記憶を糧にして、チクカ・リサーチ・トラストでは、人々が信頼でき責任あるリーダーシップの推進を目指します。これにより、分断や外的脅威(気候変動など)へのレジリエンスも構築できます。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: Chikukwa Research Trust

プロジェクト情報

EcoAtivo

ポルトガル中部のベイラ・インテリオールは、地質・地形遺産が豊富で、生物多様性や地元コミュニティとも密接につながっている地域ですが、一方で深刻な環境破壊に直面しています。たとえばタングステン鉱山は打ち捨てられ、新たにリチウム鉱山の計画が立てられています。社会のつながりは薄れ、若者は地域を去っていき、松やユーカリの単一栽培が行われ、激しい山火事が起き、村は寂れています。

“環境面での差し迫ったプレッシャーから出発したエコ・アクティヴォは、社会のあらゆる人々を大切にしており、地元や農村部、都市部の住民たちとも活動し、特に若者や青年たちとの交流に力を入れています。
エコ・アクティブでは、生涯を通じた再生型のライフスタイル・プログラムを提案しており、そこでは以下を重点的に行います。

1.再生型ライフスタイル研修(以下を含みます)
放棄されたり新たにできる鉱山や鉱物に対する、批判的思考
循環型経済と現地通貨の力
環境アドボカシーのための演劇・映画・音楽

2.社会環境面での試験的活動(以下を含みます)
古い鉱山や廃墟での全体的なコウモリ保護
種爆弾&熟枝挿しを用いた非暴力的なゲリラ・ガーデニング

3.再生型ウェブ・オブ・ライフ(生命の網)プロジェクト同士のネットワーク構築(以下を含みます)
優れた実践の交流や支え合いに向けて、意識的に構築するネットワーク
連携による、新たな物語や集団的意識の共創

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: EcoAtivo

プロジェクト情報

MURAAL

再生の定義は白人中心の立場から行われている、というのがMURAALの基本認識です。つまりこれは、トラウマやトラウマへの適応から生じた思考や行動のシステムであり、植民地主義やその名残を存続させた集団の歴史や行動から生まれたものである、という認識です。

食品や健康、生活、その他客体化された指標で、何が「良い」とされるのか?その考えは中立的なものではなく、その歴史とつながっており、時間とともに「権力と特権」を得た基準と関係しています。この基準は欧州の白人たちが特定したものですが、それは世界的に広まり、現代社会の大半で存在しています。私たちは皆、この基準に左右されていますが、様々な不平等によって、その影響は異なった表れ方をします。私たちは、複雑なトラウマの歴史を抱えているのです。

プロジェクトでは、この問題に対して一人一人が自らの(そして集団としての)取り組みを展開するための学びを提供していきます。この全体的な歴史や地域独自の特性とは、各々の集団が異なる形で絡み合っており、その影響や経験の違いを認識しながら学んでいきます。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: MURAAL

プロジェクト情報

  • English

Permayouth Kitgum

地域社会団体のパーマユース・キトグムは、ウガンダ北部にある、反乱後のキトグム地域で、パーマカルチャーの研修や積極的な活動を通じて、被害やリスクにさらされやすい若者のエンパワーメントを目指しています。

パーマカルチャーを実践するには、それぞれの状況に合った研修が必要です。この地域エンパワーメントプロジェクトは、急増する食料不安や貧困に直面する地域の経験から生まれました。その背景には環境や土壌の破壊、そして20年にわたる反乱から復興する中で活かしきれていない、若者の修復・再建・変革力があります。

パーマユース・キトグムではこのプロジェクトを通じて、様々な地域に住む恵まれない若者を対象に、パーマカルチャーの実践的な研修を毎月行っています。参加者たちはプログラム終了後、種や用具などを得て自立に向けて歩みだし、また他の人も実習プログラムに加わります。

パーマユース・キトグムはこの1年で、300名を超える若者にパーマカルチャーの実践的な研修を行い、食料不安や貧困、環境、気候問題に取り組むため、チームとして様々な地域づくりの事業を行ってきました。地域の家庭を対象としたプログラムでは、150か所で家庭菜園を作ったほか、地域内の食料不安軽減に向けて、500本を超える果樹を植えました。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: Permayouth Kitgum

プロジェクト情報

Ramaviva

ラマヴィーヴァは、キューバのグアニグアニコ山脈にあるラ・カタリナで開発中の、パーマカルチャーシステムです。もともとパーマカルチャーの実証システムとして始まったこの取り組みは、現地やそこに住む人々との長年にわたる検討や理解深化のプロセスを経て、ビジョンを進化させ、研修や地域開発を行うセンターとなりました。

ラマヴィーヴァは、社会・生態的プロセスの再生を支援し、豊かな生活に基づいた経済の構築に役立っていきます。地域住民が認識する問題に対して、地域に根差し、参加型のプロセスを通じて構築されたソリューションを提供することで、これを実現していきます。

この取り組み現場は既に、絶滅が危惧される在来魚種を保護・飼育する場であり、これらの魚は地域で食料供給の基盤となっていました。ここはまた、大学生たちが取り組みを行う場であるとともに、バイオコンストラクションなどパーマカルチャーについて、地元住民や訪問者へ継続的な講座を行う場としての役割も、既に担っています。ラマヴィーヴァでは、アイディアを固めるために必要な連携ネットワークや能力を構築しました。そして今後5年間で、地域内や全国レベルで教育研修センターとしての存在を確立する、というビジョンを描いています。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: Ramaviva

プロジェクト情報

RE-PEAT

泥炭地(ピートランド)は、世界で最も大きな陸上の炭素貯蔵庫であるため、これが劣化すると大量の炭素が排出されます(人間がもたらす世界排出量の5%)。しかし泥炭地が特別なのは、炭素パワー以外にも理由があります。

若者主導のグループ「リ・ピート」では、泥炭地が環境や気候の保全の極めて重要な存在であるべきと捉えています。また、泥炭地について議論することで、社会正義、健康、経済、言語、歴史といった他の関連トピックについても画期的な視点を打ち出せると考えています。

欧州全体に拠点を置くリ・ピートの取り組みは主に、教育、連携、新たなイメージの創造という3つの方針に沿っています。

取り組みではたとえば、小さな頃から意識を高めるために、小学校での教育プログラムを開発しています。このプログラムは、拡大可能な試験的事業としてアイルランドで始まりますが、次年度はさらに多くの学校で立ち上げたいと考えています。また、欧州議会議員による共通農業政策の決定前に、泥炭地に関する思いや体験を綴った文章や芸術を欧州全体から集めて、EUピート・アンソロジーにまとめました。イベントでは、24時間にわたるグローバル・ピートフェスティバルを2回開催し、合計で80を超えるオンラインでの講演やセッションが行われました。ウェビナーは10回シリーズで企画しており、ここではグラスゴーで行われる国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)や、第22回世界土壌科学会議(WCSS22)に先立って勢いをつけるために、英国の泥炭地を重点的に取り上げています。

今後5年間で、泥炭地の国際的な青年ネットワークを構築し、より大胆な泥炭地政策に向けて働きかけるとともに、声が届きにくい人々の意見を広く発信していくよう取り組んでいきたいと考えています。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: RE-PEAT

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Regen X

地球の危機を食い止め、その流れを逆行までさせるのに最も速く効果的な方法は、地域に密着した生態系の知識を通じて、自然環境を保護および再構築することであると、リジェネXでは考えています。この団体は、エコシステムのレジリエンス構築を目指しています。コンクリート化の恐れがある土地で、持続可能かつ再生型の共同体経済を確立することで、この目標を実現していきます。

リジェネXが出した答えは、エコ建築やサービスコミュニティ協同組合、エコシステムの再生を中心とした枠組みです。世界中に存在する脆いエコシステムの中で、私有地の不動産開発を行う際に、実行可能な代替策として、このアイディアを打ち出しています。

モデル案では、先住コミュニティや生態学専門家との提携を通じて、原生地の40~60%を優先的に残します。残りの土地で居住地を作り、そこではヴァナキュラー建築および、自然に根差したインフラやテクノロジーを組み合わせ、自給自足を支えます。

このような生活システムは、何世代にもわたりそこに暮らしてきた地元コミュニティが共同で所有しますが、詳細で十分な情報に基づいた形で地域の同意を得た上で、外部者も加わることができます。この受託ベースのモデルは生態系を守るだけでなく、古くから地域を守る人々の間に、信頼感や当事者意識を再構築するものです。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: Regen X

プロジェクト情報

The Marginalized Mirror

マージナライズド・ミラーでは、ナミビアで主流社会から取り残されたゼンバのコミュニティを対象に、農業やフードシステムへの責任投資について知識を共有していきます。不安定な気候にも強い環境再生型農業を通じて、住民自らが有機食品づくりを行えるようになることを目指しています。

新型コロナウイルスは、ナミビアの全国的な経済危機や移動制限、そして繰り返される干ばつという厳しい現実とも重なって状況がさらに悪化しており、現在や今後のゼンバ先住コミュニティに及ぼす影響は、計り知れません。このコミュニティは作物生産と家畜に依存していますが、干ばつによって、乳製品の原料や、通常は雨季に植えられていた作物が失われました。新型コロナウイルス関連の規制で人々の移動が制限されたため、牧畜家たちは、比較的良好な放牧草地を求めて、アンゴラなど降水量が多い近隣国へ家畜を移動できない状況です。

このプロジェクトでは、人間や家畜向けの食料や飼料の生産、また所得創出に向けた余剰作物の販売に向けて、灌漑システムでの作物生産に関する研修を行っていきます。ゼンバの先住コミュニティメンバーが、地域密着型灌漑プロジェクトを管理し、自分たちや未来の世代が持続可能な方法でプロジェクトを運営できるよう支援することを、ここでは目指しています。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: The Marginalized Mirror

プロジェクト情報

TTHANKS

TTHANKSは韓国で、耕作地を炭素隔離に適した農地へ転換したり、気候変動への対応に向けた取り組みを行っています。

農業はより多くの炭素を回収し、気候危機の克服に役立つことができると、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は提唱しています。TTHANKSのチームは4年間にわたり自然農法を実践し、全国の自然栽培農家を訪問してきました。

TTHANKSが実施している「カーボン・キャッチング・ウィークエンドファーム」(炭素回収の週末農業)キャンペーンでは、気候変動と土壌の関係について学ぶことができ、健全な堆肥を作るほか、不耕起栽培で除草も行わず共生関係の中で作物を混合させる菜園もデザインしています。企業や団体では、従業員が住民と共にプログラムへ参加できるよう後援し、農業や健全な作物の恵みを体験する機会提供に取り組んでいます。TTHANKSではまた、若者の教育や農業体験も支援しており、参加者たちは週末に農作業を行うほか、自然栽培農家の作物も販売しています。2021年には、農地の数が全国約10か所にまで広がりました。

  • 2021
  • Intentional Projects
Photo: TTHANKS

プロジェクト情報

  • Korean
  • https://tthanks.net/
  • Pangyoyeok-ro 192beon-gil, Bundang-gu, Seongnam-si, Gyeonggi-do 13524 South Korea