このイニシアチブはDebasmita Ghosh氏とJagannath Majhi氏をファシリテーターとしてお迎えしながら、インドのオディシャ州に住む先住民族Kondhsの人々主導で活動しています。
Kondhsの人々の生活と生業は、土地、森林、食物、薬、社会文化的規範と関連している住居、宗教、精神性と本質的に結びついています。彼らの中にはエコ的な考え方が根付いているため、森林を搾取することは絶対にありません。彼らのKutumb(村落共同体)には人だけでなく、森林、土壌、水、動物も含まれているためです。
収穫の計画、食料、家屋に関して何かを決定する際には、積極的な生態系への配慮がなされているのです。
しかし変化は、Kondhsが故郷と呼ぶ生態系そのものを破壊しかねない形で急速に進行しています。例えば、メインストリーム市場と貨幣経済の到来、森林資源の乱用、農産物消費の変化、世代間ギャップの原因となる職目当ての移住とそれによるメンタルヘルス問題の発生、新たな健康問題の発生、従来の地方自治体の形態が崩壊したことによるコミュニティのレジリエンス(柔軟性と強靭性)低下といったものがあげられるでしょう。
Debasmita氏は、これらの変化に抵抗するためにコミュニティと協働してきました。 抵抗は重要ですが、それだけでは十分ではありません。自立と自己統治の概念を進化させていくことが必要なのです。