Buzuruna Juzuruna Association

Buzuruna Juzuruna Associationは2016年に、食料主権に向けた幅広い取り組みの一環として、伝播作物(非ハイブリッド、非遺伝子組み換え)種子を生産してレバノンの現地コミュニティに届けるという、ささやかなアイデアから生まれた団体です。

小麦の80〜90%は輸入され、農家はほとんど輸入ハイブリッド種子に依存しているなど、レバノンは食糧の多くを輸入に頼っています。また、レバノンの農業分野では世代間における大きな溝によって知識の継承がほとんど行われていないため、種子の生産に必要な先祖伝来の知識も失われているのが実情です。

Buzuruna Juzuruna Associationは友人や他の地域のパーマカルチャー活動の協力を得て、アグロエコロジーの実践に焦点を当てたトレーニングカリキュラムを立ち上げました。このトレーニングでは食糧生産を始めるために必要な全て(種子や堆肥、苗、バイオインプット、情報)が提供されます。

前述のトレーニングに加え、次のような活動も行っています:

  • ムーブメント構築を開始し、国中を巡って現地のコミュニティと会い、先祖伝来の慣習について振り返り、科学的サポートを用いて現代にどのような形で応用するかについて考える場を設けました。
  • 活動を通じて得た人脈をもとに、レバノン全土でより多くの種子や知識を活用できるようにする取り組みの一環として、現地における種子生産ネットワーク(HOBOB)を立ち上げました。
  • レバノン北部で野菜や卵、雨水貯留、”野生”ゾーンなどの、より多様で持続可能な生産システムにオリーブ畑も統合させるパイロットプロジェクトを始動させました。

この実践(アグロエコロジー、循環型経済の構築、平等)は、Buzuruna Juzuruna Associationの再生型アプローチの一環です。

  • 2025
  • Established Projects
Photo: Buzuruna Juzuruna Association

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