本カテゴリーには少なくとも2つプライズがあり、それぞれ最高で2万5千ポンド(約320万円)が授与されます。※ 1ポンド=160円換算
小規模なプロジェクトに対し、少なくとも1団体にアワードを授与することを目指しています。
2名の受賞者が賞金5万ポンドを共有 。
受賞者およびその他のファイナリストのリストは以下をご覧ください。
Rawa Fundは解放的でレジリエント(柔軟で強靭)なパレスチナの草の根の社会生態系を提唱・強化するために活動しています。これにより、イスラエルの植民地支配に抵抗し、社会基盤を強化し、創造的なコミュニティ主導の変革を成し遂げていきたいと考えています。
この団体は、自由で自己決定力のある公正で参加型のパレスチナ社会を構想しています。草の根のコミュニティは、人々が権力にアクセスし、資源を共有し、集団的幸福と豊かさを維持するための重要な基盤だと考えられているのです。
この団体は2018年に、一般参加型の助成金提供と総合的な支援モデルの運用を試験的に開始しました。ヨルダン川西岸地区、エルサレム、48年地区、ガザ地区で活動を行う草の根のコミュニティベースのイニシアチブ(ほとんどが未登録)に60以上の助成金が授与されています。イニシアチブの内容:
The European Coordination Via Campesina (ECVC)は、欧州各地の零細農家による草の根団体です。
農家の人々は現在、農地に直接影響を及ぼす気候変動や生物多様性の喪失など多くの課題に直面しています。また、農業危機は地政学的な影響を受けて悪化の一途をたどっています。こういった状況を鑑みると、公共の利益において農産物の価格を調整するには国際市場は不適切であることがわかります。
この団体は食料主権やアグロエコロジー、農家の人々が持つ権利のために闘っています。欧州の農業モデルを改善するために必要な変化をもたらすことができるのは農家の人々であると強く信じています。権利者が自らの権利を取り戻し守るために組織化することで、社会変革が可能となるのです。
これまでの活動内容:
この団体は農家の人々の声を届けるために政治的な場に出席し、その存在感を強化していく必要があります。
Eco House GlobalはAction for SustainabilityのNPO団体です。この団体は教育、政治、対話、コンサルタント、生態系の回復、ボランティア活動などを通じて持続可能な開発を促進することを主な目的としています。
この団体には12の部署があり、各部署は様々な社会環境プログラムを企画・開発・実行しています。小さな行動の積み重ねにより大きな変化を生み出すことで世界をより良い場所にしたいと考えています。
海外・国内・地元で幅広く活動を行っています。 これまでの活動内容:
FEASTAはアイルランドのクラジョーダン・エコビレッジを拠点とする財団です。11か国にメンバーが点在し、その活動は国際的な注目を集めることがあります。
この団体は、変化をもたらすためには物語と芸術が大きな力を持っていると考えています。この団体の名前に含まれる「Feasta」という言葉は、アイルランド語で「これから」を意味します。これは植民地主義時代を象徴する森林破壊、生物多様性の喪失、弱者への不当な扱いに対して深い悲しみを表現した18世紀の詩と密接に結びついています。しかし最後には、状況が再び好転すれば「輪になって踊るダンス、たき火、バイオリンの音楽」がよみがえるだろうと断言しています。
この団体は真に持続可能な社会の特徴(経済面、文化面、環境面)を明らかにし、必要な変革をどのように実現するかを明確にし、そのために必要な措を実施していくことを使命としています。
この団体は特に、進歩の尺度としてGDP以外のものを活用する必要性、ユニバーサル・ベーシックインカムやサービスなどの社会保護策、コモンズに基づく累進課税、大気はコモンズとして管理すべきとの提案、そして意思決定において「南半球」の人々を含む全ての人々の声を聞くことの必要性に、焦点を当てて活動してきました。
過去24年間の活動内容:
そのアイデアの多くは、1998年以降に大きく注目されている。
Six Inches of Soilは、英国でリジェネラティブな農業とアグロエコロジー(農業生態学)に関するインパクトキャンペーンを行った最初の長編ドキュメンタリー映画です。
このプロジェクトはNGOからの依頼で2021年に制作された、ケンブリッジシャーでのリジェネラティブ農業を描いた映画から始まりました。15,000回以上の再生回数と熱狂的なレビューを受け、プロデューサーとディレクターのチームはより深いストーリーを伝える必要があることに気づきました。長編ドキュメンタリー映画のSix Inches of Soilは、リジェネラティブ農業に新規参入した3人の農家の素晴らしい物語を描いています。彼らの物語を通して、食料システムの崩壊とそれを変えるために何ができるかを語っているのです。このドキュメンタリー映画は、土壌を回復し、多様性を高め、リジェネラティブな自然を再発見することを呼びかけています。
この映画は2023年後半に公開予定で、教育およびアドボカシーツールとして以下のような影響を及ぼすことを目標としています:
この映画は、ソーシャルメディアへの積極的な参加、クラウドファンディングの成功、NGO団体とのパートナーシップなどを通じて英国のリジェネラティブ・アグロエコロジー(農業生態学)運動にすでに影響を与えています。チームは2024年に向けて、上映会やQ&Aセッションの開催、学校向け短編版の制作、リソースのオーダーメイドなどを含む、1年間にわたるソーシャルインパクトキャンペーンを企画中です。もうすでに多くの農園から上映の依頼が来ています。この映画は、自発的かつ非利益的なイニシアチブです。
世界の森林減少の度合いを計測する際に、ウェールズの面積(200万ヘクタール)がよく使われます。このチャリティ団体は、気候変動への国家対応の一環として設立されました。ウェールズの面積に対するマイナスのイメージを覆し、ウェールズと同じ大きさの熱帯林を守るために全国の人々に協力を呼びかけています。
この団体はどのように消費習慣、食品、農業システムが気候や自然の問題を引き起こしているかを理解しています。そして根本的な構造の問題に取り組むため、ウェールズ国内および海外のコミュニティ活動を支援しているのです。
現在は、南米・アフリカ・東南アジアで活動している影響力のある9つのプロジェクトに資金提供を行っています。彼らは先住民族や地元のコミュニティを支援して熱帯林の保護を行い、アグロフォレストリー技術を用いて2,000万本以上の木を育成し、コーヒー協同組合やパーマカルチャー・グループなどでリジェネラティブ農業を促進しています。
ここ3年にわたり、ウェールズを「森林破壊のない国」にするためのキャンペーンを展開してきました。キャンペーンでは政府・公共機関・企業・コミュニティグループに対して、サプライチェーンから森林破壊に加担している輸入品を排除してもらうよう呼びかけています。現在は、ウェールズで変革を起こすための原動力となっています。政策立案者や一般市民にも影響を及ぼし、彼らが行動を起こせるよう働きかけています。
気候変動に対する行動を促すために、この団体はウェールズの子どもたち18,000人以上にも働きかけを行っています。例えば受賞歴のある「MockCOPs」プログラムの実施や、気候変動に対する若者主導の運動団体である「Youth Climate Ambassadors」の支援を行っています。これらの団体は、気候変動に関する議論から排除されがちな先住民族や若者の声を増大させています。
The Permaculture Education Instituteは2018年に設立された、オーストラリアを拠点とする団体です。六大陸において、パーマカルチャーの教育者に対する指導を行っています。
この団体はパーマカルチャーの教育者を世界全体で増やしていくことを目的としています。これにより気候変動への取り組みや再生を促進し、安定的でレジリエント(柔軟で強靭)なコミュニティを構築していきたいと考えています。
The Ethos Fellowshipは世界各地(難民キャンプを含む)の若き環境活動家と、Fritjof Capra氏、Nora Bateson氏、Jeremy Lent氏、Helena Norberg-Hodge氏などの著名な環境学者兼活動家をつなぐ無料のプログラムです。このプログラムは、ザンジバルからプネー、ウクライナからオーストラリアまで様々な国の若者たちが集う「国境なきエコ・ユニバーシティ」なのです。
この団体が考える再生の核心はエコロジー・パラダイムへの発想の転換です。そのためには、これまでとは異なるタイプの会話や教育、グローバルな実践コミュニティ、リジェネラティブな新しい生き方に生命を吹き込むことができる新たなタイプのリーダーのために議論の場を広げ、より多くの人に活動の背景を知ってもらうことが必要なのです。
The Ethos Fellowshipプログラムは15歳から25歳の若者を対象としています。若者たちがこの変革の一翼を担い、深い問いを立て、インスピレーションを与えてくれる長老を招き、プロジェクトで協働し、概念を解き明かし、心を解放し、仲間やメンターと生涯続く友情やパートナーシップを形成するためのサポートを行います。異文化交流と相互学習は、変革に必要な力を持っているのです。
2018年に設立されたThe Yorenka Tasorentsi Instituteは、スピリチュアルリーダーで環境活動家でもある先住民族のBenki Piyãko氏が主導しています。この団体はUpper Juruá Regionをはじめブラジルやペルーの各地で活動し、世界に模範を示しています。
この団体は自然や伝統的な先住民族の文化遺産を保護し、守り続けていくために闘っています。アマゾンの森林で荒廃してしまった地域を豊かで生物多様性が守られ自活できる生態系に変え、先住民の文化のあらゆる領域で古くから伝わる伝統的な知識を保全していくことを使命としています。
5つの重要な要素:
これまでの業績:
Think like a Treeは、パーマカルチャーデザインの学位を取得したサラ・スペンサー氏によって2017年に設立されました。サラは、パーマカルチャー、バイオミミクリー、その他の自然から着想を得たデザインソリューションから得られる貴重なツール、原則、倫理が、人間のあらゆるシステムに応用できると考えていました。しかし彼女は、急速な温暖化、生態系の破壊、精神的・肉体的な不健康といった状況において、これらの価値ある情報が十分に活用できていないと感じていました。
この団体の最終的な目標は、自然から着想を得たリジェネラティブなアイデアを物事の主流にしていくことです。この団体は、リジェネラティブなアプローチが地球上で有効な唯一の解決策であると考えています。この団体の活動では多様性を尊重すると共に、親しみやすく歓迎される言葉を用いて「人々と出会う」ことを目的としています。自然を人間が生きる上での教師として捉えること、また生態系を人間のシステムの模範として捉えることの重要性に関してキャンペーンを行い人々の関心を高めています。そして英国内だけでなく、世界中のできるだけ幅広い聴衆にアプローチしようとしています。
プロジェクト内容:
Tree Talk Plusは2014年にウガンダで設立され、学校内外を問わず特に若者や子どもたちに焦点をあてて活動しています。
この団体は「質の高い生活を営む、自然をベースにしたコミュニティ」を目指しています。この団体はウガンダのコミュニティにおいて、より良い土地利用の実践、気候変動起因の大災害に対するレジリエンス(回復・復元・復活する力)の向上、一般市民の生活水準の向上を実現するため意識改革に取り組んでいます。
この団体は、対話(Communication)、教育(Education)、参画(Participation)、啓発(Awareness)の頭文字を取ったCEPAアプローチを採用しています。CEPAアプローチでは価値や機能に関する啓発を行い、学びを可能にする教育的なアプローチのための場を作ることを目的としています。そのために、アドボカシー活動、普及啓発の活動、対話、メディアやジャーナリズムとの関わり、オンサイトとオフサイトでのデモンストレーションの実施を行っていきます。
このアプローチを用いることで、環境と天然資源に関するアドボカシー活動とロビー活動、研究、資源の責任ある管理と監視といった分野でトレーニングの推進を後押しすることができます。
この団体は2019年以来、ウガンダの50以上の団体が参加するFarmer Managed Natural Regeneration (FMNR) Networkの事務局を務めています。このネットワークは、国内においてFMNRモデルを拡大していくことを目的としています。FMNRモデルは農地や荒廃してしまった森林・景観の一部である、重要な在来種の樹木を再生するために役立っています。FMNRネットワークは過去2年間で、98,350ヘクタール以上の農地・林地の再生を支援しました。