FarmLab Ekopraxis Pilipinasは食の正義、土地の権利、保全、生態系の修復、気候正義といった課題に最前線で取り組む若者たちが主導する、草の根団体の新興ネットワークです。
2021年に創設され、フードフォレストや共同農場、共同菜園を通じてコミュニティと共に地域の食料システムを共創する取り組みとして、小規模な活動から始動したネットワークです。現在ではフィリピン国内の食料や土地、気候に関する国家基本戦略を定義し、草の根的アクションを促進させるべく活動しています。フィリピンにおける現在進行形の権威主義的で腐敗した新自由主義的リーダーシップへの移行や、グローバリゼーションおよび食料システムの企業支配による農村地域の継続的な文化的・環境的知識の喪失に対して、この活動は直接的な返答としての役割を果たしています。
FarmLab Ekopraxisは現在、12のコミュニティや都市と農村の両方を包括する様々な文脈にまたがり、農場やコミュニティガーデンを含む12のモデルサイトと共に活動しています。これらのモデルサイトはコミュニティやNGO、地方自治体、民間組織によって活用され、自律性を備えた場所として開花し、賑わいを見せています。また、自然農法実践家やコミュニティ団体、活動家、農業科学者のコミュニティも形成しており、フィリピン群島全土から250名以上もの協力者が参加しています。
この団体はリジェネラティブな農業とアグロエコロジーに関するツールキットを作成し、フィリピンにおける創造的なキャンペーンや学校現場を通じて、循環型で公正、且つ再地域化された食料システムを強化するための地域集会の創出を目指しています。