Spirit of the Sun

Spirit of the Sun(SOTS)は2002年に設立された先住民の女性主導の団体で、文化やコミュニティ、経済、健康の領域が交差する点を認識することが、効果的で持続可能なコミュニティ開発に不可欠だという信念に基づいて活動しています。

設立当初、SOTSは主に先住民居住地で様々なコミュニティの経済開発を支援していました。2010年、その戦略的焦点は都市部に移住する先住民の若者や若年成人の増加に対するエンパワメントの必要性に応じて、アメリカ、コロラド州デンバー地域でのプログラム展開へとシフトしていきました。

2019年、SOTSは先住民の再生型農業に焦点を当てた活動を始動させ、それ以降土地の手入れを続けています。SOTSはデンバー全土の庭園や農場スペースで伝統的なバイオリージョン的食料や薬用作物を栽培することによって、先住民の食文化における文化的慣習を保存することを目指しています。また、生態系を修復し、地域社会に食料を供給しながら、先住民の文化的知識を後世に残すべく、先住民の食文化を取り入れて土地の手入れにもあたっています。さらに、SOTSは伝播作物や在来種の種子を保存する”シードライブラリー”も管理しており、過去と未来の世代をつなげる重要な役割を果たしています。

この活動は先住民の食料システム主権や伝統的な食文化、先住民の気候正義を通じて、構造的な環境正義に反する問題やフードアパルトヘイトに対処することで、先住民の自己決定権やレジリエンスを促進します。現地の先住民およびBIPOCコミュニティとの協力を通じて、SOTSは”リマトリエーション(Rematriation)”や先祖伝来のエコロジー的実践、土壌改良や知識の共有を通じて、経済的および文化的レジリエンスを強化することを目指しています。

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