世界の森林減少の度合いを計測する際に、ウェールズの面積(200万ヘクタール)がよく使われます。このチャリティ団体は、気候変動への国家対応の一環として設立されました。ウェールズの面積に対するマイナスのイメージを覆し、ウェールズと同じ大きさの熱帯林を守るために全国の人々に協力を呼びかけています。
この団体はどのように消費習慣、食品、農業システムが気候や自然の問題を引き起こしているかを理解しています。そして根本的な構造の問題に取り組むため、ウェールズ国内および海外のコミュニティ活動を支援しているのです。
現在は、南米・アフリカ・東南アジアで活動している影響力のある9つのプロジェクトに資金提供を行っています。彼らは先住民族や地元のコミュニティを支援して熱帯林の保護を行い、アグロフォレストリー技術を用いて2,000万本以上の木を育成し、コーヒー協同組合やパーマカルチャー・グループなどでリジェネラティブ農業を促進しています。
ここ3年にわたり、ウェールズを「森林破壊のない国」にするためのキャンペーンを展開してきました。キャンペーンでは政府・公共機関・企業・コミュニティグループに対して、サプライチェーンから森林破壊に加担している輸入品を排除してもらうよう呼びかけています。現在は、ウェールズで変革を起こすための原動力となっています。政策立案者や一般市民にも影響を及ぼし、彼らが行動を起こせるよう働きかけています。
気候変動に対する行動を促すために、この団体はウェールズの子どもたち18,000人以上にも働きかけを行っています。例えば受賞歴のある「MockCOPs」プログラムの実施や、気候変動に対する若者主導の運動団体である「Youth Climate Ambassadors」の支援を行っています。これらの団体は、気候変動に関する議論から排除されがちな先住民族や若者の声を増大させています。