気候危機と森林破壊は、ガーナのサバンナ地域の小規模農家に多大な負の影響をもたらし、人々の生計、コミュニティ、そして環境を破壊する脅威となっています。この気候スマートトレーニングプログラムは、これらの問題に取り組むために創設されました。
同プログラムの主な活動は次のとおりです。
1.樹木の「農家管理による自然再生(FMNR)」 と原産樹木の植樹による森林再生
2. 農家が、気候変動に対する適応力を強め、生態学的な農林業の方式に移行できるようにするためのトレーニングと資源の提供
3. 現地生産のロケットストーブを使用して行う森林破壊阻止を目的としたトレーニングと資源の提供
同プログラムは実地トレーニングを通して知識と技術を共有し、資材を提供しています。農民たちは、なぜ気候変動が生じているのか、なぜ樹木がそれほど大切なのか、そして自分たちの行動がそうした問題の解決にどのように貢献するかについて学んでいます。また、伝統的な口承文学の手法も用いて地域固有の知識を強調し、イラスト入りのストーリーブックやハウツ-マニュアルを作成してきました。
同プロジェクトは現在、100名を超える農民トレーナーを有し、何千人もの農民を指導しています。また2020年には、初の養樹園を5カ所で試験的に実施するため第一線の農民5名を選びました。