Colectivo Suumil Móokt’áan

Colectivo Suumil Móokt’áanはメキシコ、ユカタン州シナンチェに位置するマヤ族の家族集団です。エネケン(アガヴェ)の単一栽培によって荒廃し、人々が他の土地へ移住するのに伴い田園地帯が大規模に放棄された沿岸地域にこの集団は住んでいます。

2020年に設立されたこの集団は、若者がコミュニティに留まり、マヤ文化に沿った意義のある生活を築くことができる環境づくりを目指しています。団体はコロナ禍の最中、マヤ式の太陽光発電プロジェクトを始動させました。このプロジェクトは世代を超えた学びの場をもたらし、マヤ人としての生き方を再認識するための空間となっています。

その後、Colectivo Suumil Móokt’áanは学びの機会を提供する様々な空間や取り組みを創出しました。以下のような活動が例として挙げられます:

  • 100種類の在来種の種子を保管するシードハウス、苗床、野菜畑。
  • 2つのエコロジカルな乾式トイレに加え、フェロセメントで作られ、野菜や植物に水やりが可能な20,000リットルの雨水貯留システム。
  • 知識や味を分かち合う共同キッチン。
  • 様々な会議や集まり、ワークショップが開催される多目的パラパ(椰子葺屋根の小屋)。
  • また、1ヘクタールの土地で約200種類の様々な植物が植えられ、シントロピック・アグロフォレストリーシステムを推進しています。

これらの空間は参加者の祖父母がかつて暮らしていた方法が現代でも有効であることを強調し、土地のケアや健康、食の主権にまつわる日常的かつ実践的で確かに根付いた知識を、世代を超えて学ぶことを可能にしています。

  • 2025
  • Indigenous Knowledge and Wisdom Award
Photo: Colectivo Suumil Móokt’áan

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