Indimbo

”Indimbo”とはグアラニー語で「糸」を意味する言葉です。ボリビアのIndimbo Cooperativeの先住民女性たちは、自分たちのコミュニティや文化、森林、そして”yandereko(自然と調和して生きるグアラニー族の生き方)”を再生するために糸を紡いでいます。

糸はIndimboの女性たちが手作りするベルトやバッグ、シャツ、枕カバー、ジュエリーなどの家庭用製品を結ぶ存在です。糸で織られた品々にはグアラニーの歴史や価値観が織り込まれ、デザインには星や花、魚や鳥、その他の動物が描かれることでグアラニーの文化や神話が伝えられています。

2022年、グアラニー族の女性10名がこの協同組合を立ち上げ、現在では6つの先住民コミュニティから100名ほどの女性が参加しています。Indimboはグアラニー族の女性とその子供たちの生活の質を向上させるとともに、彼女たちが生産する手工芸品の材料や食料、エネルギー、そしてインスピレーションの源である森林を守る、生物経済的な取り組みです。

グアラニー族の人々は乾燥したチャコ(Chaco)の森や、パラペティ川(現地では”祖母”を意味するYande Yariの名で呼ばれる)とそこに営まれるあらゆる生態系、そして糸も生きた存在だと考えており、最も甚大な脅威から守るべき存在だと考えています。実際、Yande Yariは最終的には自然本来の状態まで修復されるべき状態だとされています。そのため、Indimboの活動の重要な一環としてパラペティ川沿い約10,000エーカーの森林の修復および保全が進められています。

財政的自立を目指すなか、この協同組合はNatura Bolivia Foundation およびCharagua lyambae自治先住民政府から技術的および財政的支援を受けています。

  • 2025
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