theOtherDada (tOD) は2010年、レバノンのベイルートで、とりわけ生物模倣に焦点を当てたリジェネラティブなコンサルタント&建築業務として設立されました。
創業者のAdib Dadaは、今日では有毒な下水路に過ぎないベイルートの川の再生について7年間啓蒙活動をしてきました。地元当局の進展のなさと不注意に不満を感じていたtODは、3年前、必要なのは現場での具体的な行動であるとしました。すべての生命が繁栄する生息地としての都市を取り戻すべく、単なる建築業以上のものへと進化しました。
このプロジェクトは、革命、コロナウイルス感染拡大、ベイルートの爆発による事務所の倒壊、創業者の生死をさまよう大怪我、移住を強要する社会的圧力によるチーム全員の退職などを生き延びて、今に至ります。
tODは、最も困難な時でも自然と共に自然のために働くことが、いかに適応力、回復力、希望をもたらすかを示す象徴です。とりわけレバノン初のBCorp(*米国の非営利団体B Labによる国際認証制度)になったばかりであることからも、状況にかかわらず、ビジネスは善への力になり得ること、またそうあるべきであることを、証明しています。
試験的プロジェクト「Beirut’s RiverLESS Forest」は人々に、都市部の「川」岸の埋立地を取り戻す力を与えました。 これはベイルート市民とその他の人々からも、圧倒的な支持を受けました。
ボランティア活動に参加している地元コミュニティのメンバーは「ここに木を植えること自体が革命的な行為のように感じられる」と語っています。 それは人々を自分自身、土地、お互い、そして人生そのものに結びつけているのです。
theOtherDadaは現在11の森林を管理しています。そのうち10か所は公共スペースでもある荒廃した土地を開墾したもの(交通島、学校の運動場、公園)で、残る1か所は私有地です。それらを合計すると面積は3,267平方メートルとなり、全体で28の様々な在来種、1万3千本以上の樹木と低木を有しています。