英国の消費者団体であるエシカルコンシューマーと化粧品ブランド、ラッシュは、2016年12月5日にLush Spring Prizeを設立しました。
現在まで環境や社会の再生に取り組む世界中のプロジェクトに対し、80万ポンドを授与しています。
1990年代、サステナビリティ(持続可能性)という言葉は、流行語になりました。現在求められていることを叶えながらも、未来の世代のニーズも満たすことができる仕組みを作るため、素晴らしい取り組みがたくさん行われました。それでも、多くの環境や社会が依然損なわれ、今持続させる以上の取り組みが求められています。それは、リジェネレーション(再生)という考えが必要なのです。
このプライズによって、衰退・破壊が進行し続ける状況に代わる、リソースや情報、スキルの構築にもっとアクセスしやすくなることを私たちは望んでいます。経済や文化を新たにデザインし直すことで、再生という文化への根本的なシフトが必要なのです。
本プライズは、自然と調和しながら発展できるコミュニティや社会の可能性を拡大させている、世界中のプロジェクトを讃えます。
なぜでしょうか?
人間は、これまで搾取をしすぎました。
一つのゴールの達成のために、別の何かを犠牲にした、勝ち負けの状況があまりに多いのです。例えば、短期的な利益の追求によって、長期に渡る存続が妨げられるケース、経済成長の裏側で環境破壊が進むこと、または誰かを傷つけることで誰かが利益を得ている状況などがあります。
これらのシステム全体に着目する必要があります。
私たちの幸福は、健全な自然、社会の仕組み、またそれらの相互関係に深く関係しています。持ちつ持たれつだからこそ、その全てがうまく行くように調整することができます。
私たちは、「サステナビリティ」より先に進む必要があります。
「サステナビリティ」という言葉は、「いつも通りのビジネス」を継続し、不平等を維持する状況を説明する言葉として、20年以上に渡って使われ続けてきました。私たちには、破壊された環境やコミュニティを再生、回復させることができる暮らしが必要なのです。
あらゆる仕組みを健全化するために貢献している、プロジェクトを探しています。