エスタブリッシュド・プロジェクト賞

このプライズは、五年以上に渡っての実績のあるコミュニティグループ、団体、ネットワーク、企業が対象です。

私たちは、さらに多くの人々が再生のムーブメントに関われるように人々をインスパイアし、活動の輪を広げることに賞金が活用されることを期待しています。

本カテゴリーには少なくとも2つプライズがあり、それぞれ最高で2万5千ポンド(約400万円)が授与されます。※ 1ポンド=160円換算

小規模なプロジェクトに対し、少なくとも1団体にアワードを授与することを目指しています。

受賞結果は2023年5月に発表する予定です。


SPRING PRIZE 2023の最終候補者リスト

Alam Sehat Lestari (ASRI)

Alam Sehat Lestari (ASRI)は、2007年にインドネシアのボルネオ島西部で設立されたNGO団体です。この団体は現地のコミュニティと熱帯雨林が直面している重要な課題に対して、その解決策を現地の人々と共に考えています。

この団体はグヌン・パルン国立公園周辺に住むコミュニティメンバーに、気候変動の影響を受けている熱帯雨林を保護するためには何が必要か尋ねました。それに対してコミュニティは、ヘルスケア、リジェネラティブな生活を営むためのトレーニング、自然保護に関する教育が必要であると答えたのです。

周辺に住むコミュニティメンバーの健康や経済に関する様々なニーズに応えながら、熱帯雨林の生物多様性を保全するために活動しています。

  • 医療センターについて。費用は各村の伐採削減の進捗状況に応じて段階的に設定されています。通院の際は、木の苗を植えて森林再生のサポートをすることで医療費の支払いをすることができます。移動型の診療所もあるため、遠隔地での医療提供も可能となっています。
  • コミュニティの教育は、診療所/移動型診療所の待合室や村々で行われています。
  • チェーンソー買い取りプログラムについて:伐採者の人々がより持続可能な暮らしに移行できるよう支援しています。団体側でチェーンソーを引き取る代わりに、伐採者の人々が新たな生計手段を確立できるようサポートを行います。
  • リジェネラティブでオーガニックな農業を実現するためのトレーニングについて:このトレーニングは焼畑農法を廃止し、収穫量を増やすための一助となります。
  • 熱帯雨林の再生について:国立公園の職員やコミュニティメンバーと協力し、野生動物のための回廊地帯や緩衝地帯を作り出しています。「ガーデン・トゥ・フォレスト プログラム」によって、277ヘクタール以上で森林の再生が進んでいます。
  • 「ガーデン・トゥ・フォレスト プログラム」について:このプログラムは、違法な耕作地帯を森林に変える活動を行っている農家の人々を支援しています。農家の人々は人間とオランウータンの対立に関するトレーニングを受け、土地を切り開かないことを約束します。その代わり公園の管理者は、農家の人々が果物や非木材林産物を収穫する権利を法的に認めます。
  • 「ゴーツ・フォー・ウィドウズ プログラム」は、未亡人が長期的な収入を得るためにヤギの飼育スキルを身に着けることを支援しています。
  • 「キッズ・アンド・ティーンズ プログラム」は、健康や自然保護に関する放課後のプログラムやキャンプを子どもたち向けに開催しています。

この団体は2018年にボルネオ島中央部にある23万ヘクタールの熱帯雨林、ブキ・バカ・ブキ・ラヤ国立公園(BBBR)近くの村まで活動を広げました。この団体のプラネタリーヘルスモデルは、Health In Harmonyによってマダガスカルとブラジルにも拡大しています。

  • 2023
  • Established Projects
Photo: Alam Sehat Lestari (ASRI)

プロジェクト情報

Deccan Development Society (Deccan 開発協会)

Deccan Development Society (DDS)はインドのテランガナ州にある、39年の歴史を持つ草の根団体です。この団体は50近い村単位の任意組合(サンガム)と協働しています。サンガムは、ダリットの人々や先住民女性で細々と農業を営む人々5,000人により構成されています。

乾燥地の農家の人々にとっての「開発」が地下水の汲み上げや商業作物の単作への移行を意味するだけだった時代、この団体はこうした移行が生態系やジェンダーの関係に影響を与えると考えていました。荒廃した土壌を持つ貧しい女性農家が人間・家畜・土壌の健康全てに利益をもたらす伝統的な農法に価値を置いていたのに対し、男性農家は収量とそれがもたらす金銭的な利益のみを重要視していることにこの団体は気が付いたのです。
そこでこの団体は、食料、栄養、種子、市場、メディアなどの分野でサンガムの自律性を主張できるような参加型で持続可能な開発手法を追求するようになりました。

女性農家たちの食料と農業に関する伝統的な知識を大切にしながらボトムアップで参加型の意思決定を行うことで、この団体は以下のような内容を含むイニシアチブを成功させています。

  • 生態系の保全
  • 暮らしの改善
  • ジェンダーと社会的公正
  • 食料安全保障
  • 健康と栄養の増進
  • 農業生物多様性

この団体は現在30のサンガムで活動を行い、生物多様性を担保した天水農業、草の根団体の健全性と法律家、コミュニティ主導の雑穀市場などを支援すると共に啓発イベント、情報誌、アドボカシーキャンペーンにも取り組んでいます。これらの活動によってアースケアとヒューマンケアを保証し、女性を村のリーダーにしていきたいと考えています。

この団体は数十年にわたり「 eco-employment days(エコ雇用デー)」、「Community Gene Bank」、「Medicinal Plant Commons」、「 Community Grain Fund」、「Balwadies」といった、統合的なプログラムを考案してきました。こういった活動は他のCSO(市民社会組織)や政府によって模倣され、各地で拡大しています。

  • 2023
  • Established Projects
Photo: Deccan Development Society (Deccan 開発協会)

プロジェクト情報

Drylands Natural Resources Centre (DNRC)

Drylands Natural Resources Centre (DNRC)は認定NGO法人で、ケニアのマクエニで活動を行っています。

この団体は、ケニアの乾燥地帯において持続可能でレジリエント(柔軟で強靭)なコミュニティを作ることをビジョンとして掲げています。社会から疎外されたコミュニティやそこに住む人々の生活を改善したいと考えているのです。

この団体はパーマカルチャーやアグロエコロジーのベストプラクティスを通じ、乾燥地帯の自給自足農家に対して様々なツールを提供しています。これにより荒廃した土地を蘇らせ、森林破壊、農業収量の低下、生計の破綻、水不足、伝統的な知識の喪失、気候変動などの問題に対処したいと考えています。

この団体は現在800世帯(約4,200人)の零細農家と12校(約3,000人の生徒)と協働しています。これまでの実績は以下の通りです。

  • この団体は自律的な成長を遂げてきました。毎年5,000種類の苗木を植えていたのが、2021年には70,000本の苗木と35種類以上の樹木を植えるまでに至りました。これらの木々は全て、零細農家や学校が保有する土地の中で最も荒廃しているエリアに植えられています。
  • 他の地域からも250人以上の農家や職員の人々が訪れ、この団体の活動について学んでいます。
  • この団体はこれまで、50人以上の学生にトレーニングを提供してきました。彼らは様々な大学やカレッジでディプロマや学位取得を目指しています。
  • この団体は地元の学生だけでなく、海外の学生の受け入れも行っています。学生たちに対して、パーマカルチャー、乾燥地における木の苗床の設置と管理、アグロエコロジーに関するトレーニングを提供しています。
  • 2023
  • Established Projects
Photo: Drylands Natural Resources Centre (DNRC)

プロジェクト情報

Fundación Lurgaia Fundazioa

Fundación Lurgaia Fundazioaは2002年バスク州のビスカヤ県で、環境のために尽力することを目的に生まれました。

ビスカヤ県の原生林はほとんど消滅し、工業用の林業作物に取って代わられています。

こういった単一栽培は必要ではありますが、原生林にマイナスの影響を与え生物多様性の喪失につながります。また原生林が紙などの短期生産の製品を作るために伐採されると、今まで蓄えていたCO2が一気に放出されてしまいます。集中的な開発により肥料や植物用の衛生製品が使用され、土壌は荒廃し、汚染され、侵食されてしまうのです。 植物は根こそぎ除去されてしまうため、植物のライフサイクルはそこで途切れてしまいます。 その結果、森林の健全性や私たち人間の健康にとって必要な状態が失われてしまうのです。

このような特権的な経済状況が顕在化しているものの、ほとんどのプランテーションは私有地となっています。プランテーションは人々の生活を支えるものではなく、自然界に素晴らしい貢献をしてくれるものなのです。地球のために一歩を踏み出し、自らの土地を森林に変えてくれるオーナーが増えています。
この団体は失われた遺産の一部を取り戻し、経済と環境保護のバランスをより良くするために活動しています。そしてこの活動は、社会全体を巻き込むことで実現されています。

これまでの活動内容:

  • 「U’ndabaso project」によって、2008年に4ヘクタールだった森林を170ヘクタールまで拡大
  • 600ヘクタール以上の森林の再生
  • 現地の様々なステークホルダーと強力なアライアンスを構築
  • 総勢2,300人以上のパワフルなボランティアネットワークを構築
  • 中小企業と協働
  • 2023
  • Established Projects
Photo: Fundación Lurgaia Fundazioa

プロジェクト情報

Himalayan Permaculture Centre (HPC)

Himalayan Permaculture Centre (HPC)はパーマカルチャーをテーマにした草の根のNGO団体です。ネパール西部の人里離れた、資源に乏しく貧しい農村で活動しています。この団体はスルケート郡とフムラ郡の農家の方々によって運営されています。

この団体は、31の村にわたる現地のコミュニティと共にリジェネラティブなプロジェクトを行っています。独自のクロスセクター・アプローチを採用しながら、食料安全保障と食料主権、保健、教育、生活、能力開発を統合したプロジェクトを実現しています。このプロジェクトの結果、様々な生活様式、文化、生物多様性を持つ豊かな村が生まれたのです。これにより、村に住む人々が貧困のために村を去らなければならないといったことはなくなりました。

この団体の戦略は4つの柱で構成されています。

デモンストレーション:

  • この団体は国内でレジリエント(柔軟で強靭)な食料・エネルギー安全保障を達成するために、アグロエコロジーの手法と技術を研究しています。
  • この団体はリソースセンターでデモンストレーションを行い、農家の人々も自身の畑でデモンストレーションを行っています。
  • 178の農家が「デモ世帯」となり、農作業における多様性が向上したことや所得が増加したことを報告しています。

トレーニングと教育:

  • この団体はアグロエコロジーの手法、予防衛生、識字率向上のためのトレーニングを行っています。
  • 今までに女性7,872人、男性8,253人の農家の人々がトレーニングを受講
  • 調査対象となった41のデモ農家は、トレーニングにより過去1年間で合計5万ポンドの収入増を達成

リソース:

  • 農業に必要な種、苗、情報、インフラ、ネットワークを提供
  • 農家は31の村で82,000本の果樹を、また117,000本の多目的樹木と低木を植付
  • この団体はこれまでに17本のトレーニングビデオを制作し、「ファーマーズ・ハンドブック」を12,000部配布

研究:

  • 農家の人々が利用できるような革新的な手法やリソースの発見に尽力しています。
  • この団体は、現地の資源を100%使用した800台の無煙ストーブをコストゼロで製造しました。これにより薪の使用量を35%、肺、目、耳鼻咽喉に関する健康問題を60%削減することに成功しました。
  • 2023
  • Established Projects
Photo: Himalayan Permaculture Centre (HPC)

プロジェクト情報

Jupago Kreká Collective

Jupago Kreká Collectiveは、先住民族であるシュクルー族が自らの領土を取り返した後の2005年に誕生しました。

植民地化の過程ではシュクルー族の人々の生活様式は不安定になり、彼らの農業システム、慣習、知識の存続は危ぶまれるようになりました。この団体は、植民地化の負の遺産である土地の搾取を終わらせることを約束し「Lymolaygo Toype(よく生きる)」の原則に基づいて環境と精神の再生に挑みました。

この団体は先住民族の持続可能な知識を特定し、その実践を体系化し、その結果を社会に広めていくプロセスを確立させることを目的としています。

これまでの活動実績:

  • Boa Vista Sacred Complexの360ヘクタールの土地を守り再生させるというコミュニティ協定。
  • この団体は毎年5,000本以上の植樹を行い、目に見えるもの見えないものの調和に基づく「宇宙核生成」の原理を用いて環境を再生する活動を行っています。この活動の結果、複数の湧水がよみがえり、新しい小川が生まれ、今までなかった場所に滝が誕生するなどの変化をもたらすことができました。
  • この団体はJeti Radyah研究所での研究内容を具体化して在来種を使った伝統的な薬を調合し、コミュニティの人々に無料で配っています。 また地域連帯型の店もオープンし、コミュニティの人々が地元の薬や手工芸品の魅力を訪れた人たちに伝えることができるようになりました。
  • 人間は自然界そのものであるため、自然を治癒することは人間を治癒することにつながるとシュクルー族は考えています。この団体は生命の魅力を探し求めています。そしてこれは人間を取り巻く全ての生命を大切にし、「Sacred Nature」のために自然を大切にすることによって実現するのです。
  • 2023
  • Established Projects
Photo: Jupago Kreká Collective

プロジェクト情報

Permaculture in Ukraine (パーマカルチャー ウクライナ) – PIU

Permaculture in Ukraine (PIU)は、ウクライナで開催された第1回パーマカルチャーデザインコース(PDC)を経て2012年に設立されたNGO団体です。以来この団体は毎年PDCを開催し、現在ウクライナで持続可能な農業を推進する唯一の団体となっています。

これまでの活動内容:

  • 知識や技術を共有するための講座を開催
  • 会議やパーマカルチャーの集会を開催しました。人々が経験談を交換し合い、メンバーのモチベーションを高め、科学的データが蓄積されるような場を提供
  • 世界最高の知識を共有するため、書籍の翻訳や出版を実
  • 2017年にパーマカルチャー・センターのネットワークを構築しました。現在では、ウクライナ全土に16のデモセンターがあります。各センターはパーマカルチャーを実践し、講座やイベントを開催し、ボランティアを受け入れています。

ウクライナで戦争が始まった時、この団体はエコビレッジコミュニティのGEN Ukraineと提携して新しいイニシアチブ「Green Road of Ecovillages」を立ち上げました。

このプロジェクトでは、既存のエコビレッジやパーマカルチャーセンターのネットワークを国内難民の受け入れに活用しました。3,000人以上の難民の人々が約60か所の施設を利用しました。2022〜23年の冬の間は、450人もの人々の滞在を受け入れる予定です。

プロジェクトの一環として、この団体は小規模な農業機器の提供から教育まで様々なアプローチで食料安全保障を支援することを目指しています。

  • 2023
  • Established Projects
Photo: Permaculture in Ukraine (パーマカルチャー ウクライナ) – PIU

プロジェクト情報

School of the Earth (地球の学校)

School of the Earth (SoE)は2009年にギリシャで設立されました。この団体はリジェネラティブな未来に向かって、人々が自らのニーズを再定義し生活を再設計できるよう情報を提供し、教育を行い、インスピレーションを与え、サポートしていくことを目的としています。

この団体は、以下の内容に沿って活動を展開しています。

  • パーマカルチャーデザインとリジェネラティブ農業
  • 再生可能エネルギーとオフグリッドシステム
  • 気候危機と自然に基づく対応
  • 自給自足のスキル
  • コミュニティーの構築と文化の再建
  • 難民支援、職業訓練、社会的統合

2013年まで、この団体は都市型コミュニティセンターとしてアテネの物理的・社会的空間の変革を手掛けていました。その後郊外の小さな農場に移り、パーマカルチャーに関するコミュニティセンター兼テストセンターを作りました。テストセンターでは地中海性気候に関する様々な技術を研究し、その実験を行っています。これはギリシャ初のパーマカルチャー教育センターとなり、現地のネットワークにおける中心的な役割を担っています。

これまでの活動内容:

  • ギリシャ国内外の農場、企業、難民居住区、遠隔地コミュニティ向けに、土地に根ざした再生可能なプロジェクトやオフグリッドの再生可能エネルギーシステムを設計・構築。
  • 150のセミナーと80の長期教育プログラムを企画。総勢7,000人以上が参加し、学生のプロジェクト支援にも繋がった。
    教材やマニュアルを作成。
  • 食料主権、エネルギー、公平な温暖化対策に対して活動を行う現地の草の根団体と協働し、関連イベント、集会、フェスティバルを企画。結果的に10,000人以上が参加。
  • ギリシャの難民キャンプでパーマカルチャーデザインを紹介し、農的暮らしに関するスキルシェアを行いました。これらをキャンプで普及させることで、社会的な統合と起業家的イニシアチブの発展を促進。
  • 2023
  • Established Projects
Photo: School of the Earth (地球の学校)

プロジェクト情報

The Cultural Conservancy (文化保護区)

The Cultural Conservancy (TCC)は1985年にカリフォルニア州サンフランシスコで設立された、先住民の人々が主導するNPO団体です。この団体の活動はタートル・アイランド(北アメリカ)に深く根ざし、ハワイとも強いつながりを持っています。この団体は、アメリカ大陸とモアナ(大平洋)全域でも活動を広げています。

この団体は地元や世界中のネイティブ / 先住民の人々と協働しながら、コミュニティベースのプロジェクトに取り組んでいます。この団体はNative Advisory Council of Traditional Knowledge Holders、土地管理の専門家、コミュニティのリーダーの協力のもと、コミュニティからの要望を形にしています。

この団体は先祖代々の土地で伝統的な知識や慣習を行うことによって、先住民文化を保護し復興させたいと願っています。この団体は、食料へのアクセス、先住地からの強制退去、身体的・精神的な健康状態や文化の健全性に悩む人々のためにコミュニティ主導で変革を起こそうとしています。

伝統的な言語の復興や彫刻プロジェクトから先住民の農業科学や伝統的な土地の手入れまで、様々な活動を行っています。先住民が土地や水と神聖な繋がりを持っていること、またその繋がりが身体的・精神的な健康やコミュニティの健全性にとっていかに重要であるかを理解することは活動を行う上で欠かせません。

この団体が重視していること:

  • エコ文化の復興
  • 生物文化の多様性
  • 伝統的な知識の回復と復興
  • 食文化
  • 景観
  • 植民地主義によって大きく傷つけられた先住民文化の実践

代表的な「ネイティブ・フードウェイズ・プログラム」と新しい土地プロジェクト「Heron Shadow」は、安全で文化的に根付いた空間、伝統的な知識体系へのアクセス、土着の農業科学、健康で文化的に適切な食品を育てるためのリソース(作付け、収穫、加工、流通、調理、種の保存など)を提供するために活動しています。

  • 2023
  • Established Projects
Photo: The Cultural Conservancy (文化保護区)

プロジェクト情報

Viracocha Foundation for Alternative Development (代替開発のためのビラコチャ財団)

2000年に設立されたViracocha Foundation for Alternative Developmentは、コロンビアのウイラ県に位置するサン・アグスティンを拠点に活動しています。

サン・アグスティンはUNESCO Constellation Belt Andean Biosphere Reserveとして認定されている地域です。この地域にはUNESCO 1995 Historical and Cultural Heritage Archaeological Parkがあり、コロンビアの主要水源であるマグダレナ川が流れています。

この団体は、人間の悪しき行動様式が引き起こしていた数々の問題を解決すべく設立されました。悪しき行動様式により、天然資源は枯渇し、貧困・栄養失調・失業・立ち退き・農業開拓地の拡大などの問題が発生し、現地の重要な生態系に負の影響が及ぼされていたのです。

この団体の活動は、レジリエント(柔軟で強靭)なコミュニティと生態系への移行を支援するものです。これは人間の基本的欲求(食、住居、職業、教育、環境、コミュニケーション、自由、高い精神性)をリジェネラティブな観点から統合したものとなっています。

活動目的:

  • 農家の人々とパーマカルチャーの架け橋となること。
  • 農業、調理法、薬用植物の利用、養蜂、鳥類に関する伝統的な知識を取り戻し、現地の生物多様性を回復させることで農業食品システムを強化すること。
  • 在来種の繁栄を復活させて地域初の「KIWICHAシードハウス」を作ることで、食料安全保障と食料主権を強化すること。
  • 地方のコミュニティ、関連グループ、学生の中からリーダーやマルチプレイヤーを育成すること。
  • コミュニティキッチンを通して、健康的な食生活を促進すること。
  • 生活環境改善のためにバイオ構造技術を指導すること。

この団体は2002年に「Food & Education Program (PAE)」を立ち上げ、貧困や栄養失調の状況にある家庭の子どもたち400人をサポートしました。この団体は2006年に「Agroecological Permacultural Education Center (CEPA)」を設立しました。これは9ヘクタールの農場で、パーマカルチャーとリジェネラティブシステムを実体験できるモデルとして活用されています。

  • 2023
  • Established Projects
Photo: Viracocha Foundation for Alternative Development (代替開発のためのビラコチャ財団)

プロジェクト情報