先住民族による先住民のガバナンスのための団体であるAgro-Pueblosはコロンビア南部のシブンドイ渓谷にて、コミュニティのレジリエンスを高めるべく、現地の食料生産システムを総合的に強化するJAJAÑプロジェクトを展開しています。この取り組みを導く価値観は、現地で暮らすカメンツァ(Kamëntšá)先住民族の宇宙観と一致しています。
このプロジェクトではコミュニティ内に食料や薬用植物の種子や穀物を生産するための苗床を設置し、より広範なコミュニティへ分配することを目指しています。プロジェクトに直接的に関与している世帯の数は120件に上り、苗床は将来的に約12種類の食用植物と8種類の薬用植物を繁殖させられるようになることが期待されています。4年後には1267世帯で構成されるコミュニティ全体がこのプロジェクトの恩恵を享受でき、24,000本の植物の分配および植え付けが為され、気候変動に対する生産的な持続可能性が実現することを目指しています。
食用および薬用植物の入手可能性を向上させると共に、このプロジェクトでは土地にまつわる知識の交流や人々の積極的な参入を支援し、自然との霊的な結びつきを育むことを目指しています。
JAJAÑのスペースはJENABUATAMBAN(仕事や活動における互助を通じて互いに教え合う営み)を可能にしています。これによって社会的な結束を強化し、コミュニティ存続に必要なJAJAÑの構造的な重要性を築くことができます。