HortaFCULはリスボン大学の理学部（FCUL）に拠点を置くコミュニティベースのパーマカルチャープロジェクトです。
理想的な持続可能性と大学が環境にもたらす影響との間に広がる溝を懸念する生物学専攻の学生グループによって立ち上げられました。
このボトムアップ型プロジェクトは実践的な科学に基づいた知識の触媒としての重要な役割を果たすもので、今ではレジリエンスを備えた持続可能かつインクルーシブなコミュニティを形成し、一般の人々が自然に基づいた解決策について学ぶことができる場を提供しています。キャンパス内には5つのサブプロジェクトがあり、主にボランティアで構成される水平的に組織された守護者たちによってプロジェクトの緑地が維持されています。
パーマカルチャープロジェクトとしてのHortaFCULは、人間活動に関連する機能的ループを閉じることで、中心的目標を達成しています。具体例は以下の通りです：
- 社会的サイクル：200回以上のワークショップやトーク、ガイド付きツアーを開催し、5,000名以上が参加。その内容は食料生産や生態系管理、社会的集団のダイナミクスに関するものです。また、450日以上の作業日を設け、ボランティアの活動参加を促しています。
- 知識のサイクル：これまでに10件以上もの科学的成果物を書面で発表しています。
- 生産サイクル：守護者やボランティアがキャンパスの庭から出る有機残渣を活用して約50トンのコンポストを生産。
- エコロジカルサイクル： HortaFCULには4つの複雑な生態系があり、その中には食用菜園、複数のアグロフォレスト、2つの小規模な早生樹林、そして多くのレイズドベッド（揚げ床）も含まれます。HortaFCULには、100平方メートルあたり平均20種の多年生植物が生息しています。
- 資材サイクル：このプロジェクトにおけるほとんどのインフラは、使用済みの木材や金属、カーペットなどのアップサイクルされた材料から作られています。
