Natiora Defenders

Natiora Defendersはマダガスカルにおける環境および保全活動にとっての英雄的存在を認め、その存在を促進するために設立された初の団体です。

リジェネラティブな活動は重要ですが、自然資源や経済の健康を回復させるために不断の努力を続けている人々の存在も、彼らが数多の困難を乗り越えながら成し遂げてきた成功を考えれば同じくらい重要です。

マダガスカルでは小規模な漁業コミュニティが環境劣化や魚の個体数減少、違法漁業などを含む様々な課題に直面しており、結果的にコミュニティは社会的および経済的困難に陥っています。また、小規模漁業を営む漁師とその家族は暴力的な脅迫や法的な嫌がらせ、家への放火といった環境犯罪者(environment offenders)からの様々な脅威にも曝されています。多くが海の環境を守るべく、生死にかかわる状況にも立ち向かってきました。加えて、そのような小規模漁業に携わるコミュニティは遠隔地に位置していることが多く、彼らの声が届きにくいという問題も生じています。コミュニティが直面している困難や、それを克服しようとする膨大な労力は見過ごされることが多いのです。

こういった状況を受けて、Natiora Defendersはその計り知れぬほどの価値ある活動を認めるために「Ocean Defenders Programme」を創出しました。

Natiora Defendersは民間団体や非営利団体代表、そしてNatiora Defendersボードメンバーから選出したパートナーと共同で作成したスコア付けグリッドを通じて、海洋保護活動における10名の英雄的存在を選定しました。このプログラムは選定された人々の認知度と可視性を地域レベルから国際レベルまで高め、潜在的なパートナーや資金提供者へと繋げていくことを目指しています。また、トレーニングや経験の共有を通じて、現地の海洋保護活動家の技術領域における能力を強化することも計画しています。活動を通じて海洋資源の管理や保全にまつわる状況が改善され、生産や貿易が促進されることで経済の再生にも繋がります。

  • 2025
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