審査員はリジェネレーティブデザイン、パーマカルチャー、食の主権、トランジション、バイオミミクリ、エコビレッジネットワークなど幅広い分野の代表者たちです。世界中から権威をジェンダーのバランスを考え集めました。
パーマカルチャー・マガジン賞 審査員
Kayode OlafimihanはLondon Permaculture Networkの議長です。
毎年開催されるLondon Permaculture Festivalを主催し、Permablitz Londonを設立、また、ロンドンのEnglish Folk Dance and Song Society(英国民族舞踊民謡協会)の本部であるCecil Sharp HouseでPermaculture LANDプロジェクトを立ち上げました。
エイシェント・インディジナス・ウィズダム賞 審査員
Pawana Crody Cacique Pajé Pawanaは、約4000人の先住民の人々が暮らすAlagoas州Porto Real do ColégioのKariri Xocó先住民領(先住民にはOparáと呼ばれています)の指導者で、民族的文化を推進し、Toreと聖なる歌を団結、救出、祖先たちの癒しの源とするグループ「Sabuká Kariri-Xocó」を率いています。
また、Sabuká Kariri-Xocó Indigenous Associationの理事、Sabuká Kariri-Xocó文化センターの代表として伝来の土地を取り戻すためのアクションにおける重要な役割も果たしています。
さまざまな年齢の4人の子どもたちに対する情熱的な父親でもあり、子どもたちは父親の奮闘に寄り添いながら日々を共にしています。
Spring Prize賞、パーマカルチャー・マガジン賞 審査員
Rozie Appsはパーマカルチャー マガジンとパーマネント パブリケーションの出版ディレクターであり、編集長補佐です。
サセックス州でパートナーと2匹の犬とともに住み、South Downsや地元の森林地帯での散歩、自然の中で泳ぐことが大好きです。
また、小さなキッチンガーデンを運営し、夏から秋にかけては毎週野菜ボックスを製造したり、余った野菜を屋台で販売しています。地元の食べ物に情熱を注ぐRozieは、いつか全国の町や村の周りにパーマカルチャー農場ができることを願っています。
エイシェント・インディジナス・ウィズダム賞 審査員
Ruthは2004年からラッシュで働き始め、ほどなくして環境に関する責任者となり多くの環境保護活動を牽引してきましたが、長い休止期間の後、主に3つの目的のためカムバックを果たしました。
3つの目的とは、リジェネラティブな結果を得るためのブランド戦略の主導、生活システムに基づく組織開発のサポート、そしてチャリタブル ギビング戦略の進化への支援です。Ruthはビジネスをリジェネレーション(再生)のための力へと変え、世界的ブランドの力を利用して「良いこと」を行うため、その情熱を傾けています。
環境・エネルギー学の修士号を保持し、人道的セクターに再生デザインを導入している実践的な集団であるRe.Allianceの理事兼共同設立者であり、地球上で最もリジェネラティブなプロジェクトの発見、資金提供、そこからの学びを主導するRegenerosityの共同創設者でもあります。
アサド・リーマンは、貧困、不平等、人権侵害の根本原因と戦うというミッションを通して、公正な世界というビジョンを実現させるために活動する、先鋭的な貧困対策と社会正義の慈善活動団体War on Wantの事務局長です。
アサドは、自身の活動が気候危機を新自由主義資本主義(ネオリベラリズムキャピタリズム)、不平等、人種差別の危機として再定義するのに役立った優れた気候正義活動家であり、Global Green New Deal計画のコーディネーターです。
過去35年間、彼は反人種差別運動、アルテルモンディアリスム運動、反戦運動など多くの社会運動(国内外)に携わってきました。
ガメリフレ・シバンダは、バイオミミクリー(生物模倣)の専門家です。
土木工学(学士理学を優秀な成績で卒業)、ビジネス(MBA取得)、バイオミミクリー(修士理学)を融合させ、すべての人が永遠に満足できる、持続可能で再生可能な地球を創造することを目指しています。
ビジュアル・ストーリーテラー、ラピッド・アイディエーターとして、その多様なスキルを駆使することで、人類の課題に対する解決策を生み出すための戦略を自然界から導き出しています。
38億年間絶えず試行錯誤が繰り返されてきた自然界の戦略に基づき、ガメリフレはBiominga Innovation Modelを共同開発しました。
何かを見て、多くの人が「なぜこれは存在しているのか?」と問うところを、ガメリフレはそこに存在しないものを想像し、「なぜこれは存在していないのか?」と問うのです。
サラ・ケブラティン(Sarah Queblatin)は、環境教育、文化遺産、平和構築、人道支援の分野で経験がある再生ソリューションデザイナー。生態系の回復とリーダーシップを通じ、場所と所属の概念を再構築し、語り直していくことを人生の目標としています。
サラはこの活動の一環として、パーマカルチャー・デザインを用いて災害や移住への対応と防止を行うコミュニティ・リーダーを支援するGreen Releaf Initiativeをフィリピンで立ち上げました。また、Global Ecovillage Networkと共同で、アジア太平洋地域のリジェネレーションを手掛けるデザインラボであるREGEN NATIONSも設立しました。
さらに過去には、Principle 0へのパーマカルチャーに関する提案を手がけたこともあります。サラは、Re-Alliance(re-alliance.org)のメンバーであり、Permaculture for Refugee の共同設立者でもあります。
クリエイターとしての道を歩み続けるなかで、気候や紛争に脆弱なコミュニティにおいての文化的な記憶や想像力を活用する組織Living Story Landscapesの設立も果たしています。
ジェシリーは、2023年のLush Spring Prize におけるLUSHスタッフ部門の審査員です。
ジェシリーは誇り高きマオリ族の女性であり、母親であり、環境と先住民の土地の権利に関する活動家です。彼女は、社会、環境、そして先住民の土地の権利の支持に取り組む活動家コミュニティや運動の一員でもあります。
ジェシリーは、LUSH Aotearoa(ニュージーランド)で10年近く勤務した経験があり、その中で、パーマカルチャー、教育、自然再生に特化した、再生可能な社会を目標とする組織などと協力してきました。
先住民のmara kai(家庭菜園)の実践とともに育ったため、パーマカルチャーはジェシリーの生き方に本質的に織り込まれています。先住民の人々は、代々コンパニオンプランティング(共生栽培)と月/太陽の動きに伴った栽培を実践してきましたが、これはTe taio(環境)とつながり、未来の世代に受け継ぐべきものを確実にしていく方法なのです。ジェシリーはまた、地元のコミュニティガーデンを訪れる家族たちに、ボランティアとして、パーマカルチャーの基本や、再生可能な方法で自分たちの食べ物をうまく育てる方法を教えています。
ジェシリーはRe:Fundニュージーランドがオーストララシアで最初に申請したPapawhkaritorito a Hua Parakore(パーマカルチャー)プロジェクトを支援しました。これはマオリの有機苗CSA(地域支援型農業)プロジェクトで、ランガタヒ(若者)のリーダーシップと苗の栽培スキルを高めるために行われています。
パーマカルチャーを正当に理解するため、これをガーデニングという単一の視点から見ることはしていません。パーマカルチャーははるかに大きなものですし、その本当のポテンシャルは、社会的かつ経済的な影響を与えられるということなのです。
ジェフ・スー博士は、組織とは現在の機械論的モデルとは根本的に異なるアプローチを必要とする生きたシステムであると信じる、設計及び管理会社nRhythmの代表取締役です。
ジェフは米国、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカで、生態学者、学術者、事務局長、コンサルタント、心理療法士として、多様かつ国際的なキャリアを築いてきました。
そのキャリアを通して彼は、組織が現在の最も差し迫った環境及び社会問題に対処するのに役立つシステム思考及びホリスティック・アプローチを適用してきました。
ジェフは仏教の修行を通じて得た自身の人生経験と成長にシステム思考を応用しています。彼は生態学と環境科学で博士号を、ホリスティック心理学で修士号を、それぞれ取得しています。
ジョージーナ・マッカリスター博士は1990年代初頭より、欧州、中東、東南アジア、太平洋、サハラ以南アフリカ地域で、人道支援と開発分野に携わってきました。
2001年にイギリスのNGO団体Garden Africaを共同創立し、サハラ以南のアフリカで市民社会組織や家族経営の農家と、社会生態学的なプログラムを共同設計および共同開発してきました。
この取り組みは、政治的、社会的、生態学的に脆弱な環境における人間と農業生態系の健全さのための、再生農業生態学的な農業の実践とプロセスを促進することに焦点を当てています。
彼女はより包括的な形のコミュニティの関わり合いと意見の促進に特に関心があり、その場では人と環境の関係が、より耐久性があり公平な結果を共に生み出すための肝となります。
ジョージは農業生態学、水、レジリエンスセンター(コベントリー大学)の安定化農業の助教授です。
トマス・デ・ララはSDGs(持続可能な開発目標)にコミットする市民の国際ムーブメントであるCiudades+B / Cities CAN Bの共同設立者であり共同主導者です。
彼はSistema B Brasil (B Corps Movement)の理事会メンバーであり、CEBDS (Brazilian Business Council For Sustainable Development)の諮問委員であり、Estância do Chalé(ブラジル南部に位置するアグリビジネス)の理事会メンバー及びチーフ・サステナビリティ・オフィサーであり、世界経済フォーラムから生まれたGlobal Shapers Communityのリオデジャネイロ及びポルトアレグレ拠点の共同設立者兼キュレーターでもあります。
トマスはBMW Foundationグローバルネットワークにおける責任感溢れるリーダーであり、またWell Being Economy Alliance (WE All)のメンバーです。
彼は共有経済、循環型経済、及び持続可能な経済の専門家であり、また持続可能な開発をテーマに多くの大学や学校でゲスト講師及び教師を務めています。
フィリパ・ピメンテルは、トランジションネットワーク(トランジションモデルを中心に自己組織化する、世界中のコミュニティを刺激、奨励し、相互につながり、サポート、トレーニングすることを目的とした小さな慈善団体)で働いています。
彼女は訓練を受けたポルトガルの森林科学者です。 持続可能な開発に関連するEUの機関や組織で10年間働いた後、トランジション運動に完全に専念するために仕事を辞めました。
フィリパは現在、Transition National Hubsの国際コーディネーターとして働いており、社会インフラ、協調文化、社会変革のための分散運動をサポートできる新しい形のリーダーシップを開発する方法を世界中の人々と模索しています。
彼女はまた、Transition NetworkとEU(そして他のブリュッセル拠点の機関)の間の架け橋としての役割も担っています。
フィリパはポルトガル、ポルタレグレにあるTransition Initiativeの共同創設者であり、ギフトエコノミーをテーマにした実験的なコミュニティエンパワメントの国際イベントであるAJUDADAの創始者です。
Lush Spring Prizeの審査員パネルに参加することは光栄であり、興味が尽きません。これは私達の多くが夢見ている体系的な変化に、今までとは異なる形で貢献できる機会だと考えています
プレシャス・フィリは、再生農業問題におけるトレーニングと開発の専門家であり、ホリスティックマネジメントの教育者であり、ジンバブエの経験豊富なコミュニティオーガナイザーです。
彼女はジンバブエのEarthWisdomとIGugu Trustの創設者であり、変革を促し続けています。
彼女は最近、再生農業を利用して景観全体とコミュニティ全体を生み出す方法に関するミニガイドブックを共同執筆しました。この本は地域パートナーであるSeed and Knowledge Initiativeを通じて、南アフリカで農業生態学トレーニングシリーズに使用されます。
プレシャスは、Regeneration Internationalの運営委員であり、アフリカ地域のコーディネーターです。
彼女の仕事は現在、再生農業と、それが持つ土壌活性化、気候変動の逆転、コミュニティの再構築、急速に衰退する社会価値の補充などの役割に関するトレーニング、ネットワーク、意識の構築に焦点を当てています。また、地域ネットワークを通して、アフリカ大陸の政策変更を促す活動にも携わっています。
私達は再生が台頭する時代にあり、この素晴らしいビジョンを羽ばたかせてくれるプラットフォームが今までにも増して必要なのです。LUSH Spring Prizeは、世界の再生ムーブメントという大きな翼の下にある風のひとつです
ミリオン・ビレイは、生物文化の多様性、持続可能な農業、種子に対する地域社会の権利、食糧の主権などの、世代間の学習に関連する問題に20年以上取り組んできました。
彼は現在アフリカで、域内の主要なネットワークの繋がりであるAlliance for Food Sovereignty(食料の主権同盟)をまとめており、 International Panel of Experts on Sustainable Food Systems (IPES-Food/持続可能な食糧システムにおける国際専門家パネル)のメンバーを務めています。
ミリオンは「MELCA – Ethiopia」の創設者です。これは、農業生態学(アグロエコロジー)、世代間学習、アドボカシー活動、地元および先住民の生活改善の問題に取り組んでいるNGOです。
ミリオンの主な関心は現在、食糧主権、世代間の学習、知識の対話、社会的学習のための参加型マッピングの使用、アイデンティティの構築、レジリエンス(回復力)のための記憶の動員に関わるアドボカシー活動です。
彼は環境学習の博士号、観光と保全の修士号、生物学の学士号を持っています。